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セカンドキャリア(ラストキャリア?) を選択して/リレーエッセイ③
65歳 男性
私は2020年の暮れに30年近く勤務した会社を退職し、再就職した現在の職場で3年目を迎えています。前職の最後は負荷の軽い嘱託勤務だった事もあり、その流れで退職後は当分の間はのんびりすればよいかと気軽に考えていました。
退職直後は解放感もあり正月明けもゆっくりできて快適でした。しかし、1カ月を過ぎたあたりからそれまでの解放感に代わり、世の中の動きから取り残されたような侘しさを感じるようになりました。これといった趣味がない事もあったと思いますが、その気持ちは日が経つにつれ強くなっていき、そうした毎日に焦りのようなものを感じていました。
仕事からはリタイアしてゆっくりしている同年代の知り合いも少なくありませんでした。傍から見れば往生際が悪いという事だったのでしょうが、自分はまだ働くことを通じて社会と関わっていたいのだと都合よく前向きに捉えて再就職の道を選びました。
ところが、実際の就職活動では高齢者の再就職に伴う「年齢の壁」に加え、前職同様の内勤事務を希望した事もあり就職活動は苦戦続きで、半ばあきらめかけた事もありました。
幸いなことに「おかやまシニア就業サポートデスク」に登録後は様々な助言・支援を頂き、現在の職場に落ち着く事ができました。
セカンドキャリアとなる現在の職場ですが、再就職時の苦労を考えるとラストキャリアになる可能性もあります。この歳で初めての仕事もあり、業務負荷を感じる場面もあります。
そんな時は、「しょせんセカンドキャリア、されどラストキャリア?」で自分なりの線引きを心掛けるようにしています。一方で、現役バリバリで働いている古い友人も何名かおり、たまに会うと良い意味での刺激をもらいます。
年齢をあまり意識せず「働ける内は働けば良い」とシンプルに考えているこの頃です。